キッザニアXキッザニア > キッザニア東京体験レポート*キッザニア卒業の日 目次 > 14
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パレードは目の前を通り過ぎて行ってしまった。 まもなく閉園だ。 |
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一方、ビルクライミングチームは準備が整ってきたようだ。 男女ほぼ半々。 ここは身長制限のあるパビリオンなので、比較的年齢の高い子が集まる。 もちろん今日で卒業のカナが一番年長なのは間違いないが、先週も今日もどのパビリオンでもカナ一人が突出して年齢も背も高く、他の体験者はみんなちっちゃい子ばかりだったのに対し、この最後のパビリオンは似たような背格好の子がほとんどだ。 カナが年齢の割に小柄なせいもあるが。 そのためか、今までのお姉さんと小さい子といった構図ではなく、仲間という構図になっているのが興味深い。 初めて会ったメンバーでも、組分けとか場所を譲るときに、コミュニケーションを取るときの表情が他のパビリオンと違った。 |
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こうしてみると男の子と女の子の違いも面白い。 こんな僅かなサンプルではあるけれど、女の子たちはみんな確実に突起を捕えて登っていく。 失敗を嫌いどちらかと言えば慎重。カナだけでなく。 男の子たちはもっと冒険心に溢れスピード重視、しかし雑なのでよく踏み外す。いちかばちかという感じ。3人中2人が一度は落ちてロープで吊るされてしまった。 それもまた楽し。 しかしこのパビリオンのスーパーバイザーは力仕事だね。 |
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ビルクライミング完了。 既に時刻は閉園の9時を回っている。 みんなすっきりした表情。 |
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お仕事カードの配布はカナが一番ラスト。 この時、ビルクライミング・ビルメンテナンスの担当スーパーバイザーが全員でカナを振り返って、 「卒業おめでとう!」 「妹がいるんだってね」 「今度は妹の保護者としておいで」 と笑顔で声を掛けてくれた。 ありがとうございました。 |
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閉園時間を過ぎているのでもうほとんど人のいない園内。 カナがステージマジックをしたときに劇場担当のタケミさんの姿を見たと言っていたので最後に挨拶しようと劇場前に急いだ。 |
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劇場の入口の扉は既に閉ざされていて、開くかなとノブに手を掛けた私たちに気づいたスーパーバイザーが声を掛けてきた。 「何か御用ですか?」 「スーパーバイザーのタケミさんにご挨拶して帰ろうと思って」 「タケミは本日は早退しております」 ああ・・・ やっぱり先週一緒に写真を撮らせてもらえば良かった。 あのときもうチャンスは逃していたんだ。 |
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キッザニアは15歳までの子供たちの国。 けれど初めてキッザニアに来た6年前と16歳を迎える今とでは子供たち自身にとってキッザニアは同じものではない。 無邪気に毎月でも行きたいとせがんでいた頃から、だんだんと3ヶ月に一度、半年に一度と、期間が開いてくる家庭が多いと思う。 年齢が上がるに従って忙しくなるというのはあるが、それだけではない。 恥ずかしい、簡単すぎる、周り中自分よりずっと小さい子ばかりだし・・・。 そしてある日、もういいかなと思う。 行く?って聞いても、どっちでもいいよといった曖昧な返事が返ってくる。 |
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それは寂しいことだけど、幸せなことでもある。 もっともっとここにいたい、ここで遊びたいと思う盛りに卒業するのではなく、もう十分遊んだ、もうキッザニアを楽しいと思う年は過ぎたよと本人が思ってから卒業できるから。 それを成長というのだと思う。 |
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ありがとうキッザニア。 さよなら子供の日々。 そして卒業おめでとう。 |
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