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キッザニア X キッザニア キッザニア東京体験レポート 連続参加の日曜日【2部編】

*09*



歯科医院パビリオンのお仕事が終了して8時5分。
もう閉園まで1時間を切っている。

このころは目に付くパビリオンの多くが受付終了か、それに片足を突っ込んだ状態なので、贅沢を言ったり悩んだりする暇は無い。
そんなことをしているくらいなら、とにかく一番最初に見つけた受付中のパビリオンに入れてもらった方がいい。

そうは判っていても子供はなかなか切り替えられないもの。
今やりたい気分のお仕事が受付してないとか、目の前で募集している仕事に興味がわかないとか、そんなことが多々ある。
あったっていいのだが、結局残り一時間弱を歩き回った挙句、どこにも入れなかったり、これだけはやりたくないと思っていたものにしぶしぶ入ったりして文句を言うのはその子供自身だったりするのだから勝手なものなのだ。

今回二人が立ち止まったのはビューティーサロン。



ビューティーサロンの難点は、店員志望者がいてもお客志望者がいないとお仕事が始められないという点だ。

以前はメイク、ネイル、ヘアメイク、エステの四種類の仕事ができたが、今は効率優先になったため、比較的人気のあったメイクとネイルしかやっていない。
うちの子供たちにしてみれば、四種類あった当時にいつでもできると思ってやっていなかったヘアメイクとエステが永久にできなくなってしまったことが悔やまれる。

今回も片方がお客さんになればすぐに入れると説明され、レナがネイルの店員に、カナがネイルの客になることにした。
逆は体験済みだが、この組み合わせは初めてだった。



先に店員役が仕事に入り、ユニフォームを来て手指を清潔にする。

一方客は本物のビューティーサロンの客さながら中に招き入れられ、優雅に体験を待つことになる。



子供たちの様子を窓に貼りついて見ていたら、同じくネイルのお客さん役をしているお子さんのお母さんから話しかけられた。

まだ小さいそのお子さんは、ビューティーサロンのお客さんが大好きでよくこのパビリオンに足を運ぶと言う。



時間が時間なので、ここが終わってから入れそうなパビリオンが残っているだろうかという質問を受けて、思わず「可能性があるならデザイン教室、スポーツクラブ、あともしかしたら街時計の最終回・・・」と答えた。

本来スポーツクラブは最終回の受付が8時40分と非常にポイントが高いのだが、さっきも書いたように最終回にテニスを持ってくるといかんせん定員がたったの4名なので、たいして救済措置にならなくなっている。

他に理容店でひげ付けやレンタカーという手もあるが、ビューティーサロンの客の後に理容店の客をやるのも似たり寄ったりになってしまうし、レンタカーは幼稚園のお子さんには(免許取得の段階で)身長制限があるから勧めなかった。



8時40分ちょうど。
ネイルが完成し、お客さん役が開放された。

そのお母さんは私に会釈すると急いで子供の手を引いて消えた。

カナが私にもう残っているお仕事は無いかと聞くのでさっきのお母さんに説明したラインナップを再度口にする。
まだレナが終わっていないので無理だと思うがといいつつ様子を見てくるとカナは大通りを歩き去った。

そう、お客さん役は開放されたが、店員はまだ後片付けが残っているしお給料も受け取らなくてはならない。
あと少し・・・
もう次の仕事は難しいか・・・。




仕方なく微妙な20分弱の余った時間をデパートなどで費やした。
レナが仕事を終えて出てきたのは3分後。
既に向かいのデザイン教室はかなり前から終了札が下がっている。

カナもビューティーサロンに戻ってきていた。

どうだったと聞くと、既にスポーツクラブもレンタカーもいっぱいだったと言う。
街時計だけはあと一人空きがあったが、カナとレナの二人でやるだけの空きは無かった。
この期に及んで一人で入りたいとは思わなかったようだ。

レンタカーは混んでいる1部では比較的終盤まで受付をしていたことを考えると、やはり2部は全体的に空いていてもリピーターが多い分、1部とは動きが違ったということだ。

初心者が多い時に混むパビリオンと、リピーターが多い時に混むパビリオンは違う。



入れるパビリオンが残っていなかったので、デパートで買い物をしたり、中央広場でさっき食べきれなかった食事の続きをしたりした。

と、中央広場で話しかけてきた人がいる。

なんとさっきビューティーサロンで話をしたお母さんだった。

「ありがとうございます。おかげさまであれから街時計に入ることができました!」

・・・お母さんが去った後にカナがぽつりと
「もしかしてママが教えちゃわなかったら、街時計の空きが二人分あって、私たち最後のお仕事に入れたかもしれないんだ!!」

あはははは。

言われてみれば、まあそうかもね。

でもいいんだよ、こんな日があっても。

大通りを通り過ぎるパレードの行列を横眼で見ながらそう思う。
そもそもそこで何も言わないようなら、こんなキッザニア攻略ウェブサイトなんて端から作ったりしないんだからさ。


おしまい

キッザニアデパートで購入したのはマジック用のトランプ。
前にもキッザニアデパートでマジック用トランプを購入したことがあるのだが、これはまたしくみの違うトランプなんだとか。


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