案内してもらった管理人ご夫妻の自宅は、眺めの良い居心地の良い素敵なおうちだった。
山歩きが趣味だというお二人の、これまでの登山記録は全て奥さんが写真と文章でアルバムにまとめていた。ずらりと並んだアルバムの背表紙を読んでいるだけで、生半可な量の記録ではないことがわかる。
綺麗に撮れたブロッケン現象の写真など見せてもらっていたら、ふとしたことからお二人も
スイスが好きなことが判り、メンリッヒェンに登ったなどという話をしたところ、スイスのアルバムも見せていただくことができた。
一冊読んだだけだが、ツェルマットのホテルでのエピソード、ハイキング中の出来事、丁寧にひとつずつ名前を明記した高山植物や途中でであった野生動物のスナップなどと一緒に、活き活きと記されている。出版しても良いような出来で特別に見せていただくのがもったいないようだ。
管理人ご夫妻は、2ヶ月もスイスに滞在してアルプスを楽しまれたと言う。今の仕事を終えたら、今度は3ヶ月単位でヨーロッパアルプスへ行く計画も立てておられるそうだ。
私たちは山歩きを始めてみようか、と思っていた頃にちょうど子供ができて、それきりになっていた。もう少しして、子供たちをおいて出かけられるようになったら、こんな風に山へ行くのも楽しいかもしれない。
管理人さんご夫妻は、もし私たちがもう少し年を重ねるとしたら、こんな風に有りたいと思うような、そんな素敵なご夫婦なのだ。