子連れ旅行温泉日記
榛名湖日記ファイナル2-2
2.榛名山富士山神社
実は今朝、パパは5時起きだった。
わずかな希望を抱いて目覚ましをかけたのだ。
しかし去年の冬に見たような早朝の湖の賑わいは、既に無く、対岸の釣り客相手の店々も明かりも灯さずシンと静まり返っているだけだった。
榛名湖の冬の風物詩。氷上のお祭り騒ぎは昨日で幕を下ろしたのだ。
また来年、氷が厚くなってから人々は集うのだろう。
昨夜、管理人さんが自分の釣り道具を貸してくださったのだが、ついに使う機会は巡ってこなかった。
ちなみに彼はその後、部屋に戻って二度寝した。
さて、榛名山ロープウェイはあっという間に山頂駅に到着する。
駅の横に展望スペースが作られていて、そこから榛名山の外輪山である相馬山、高崎市街地、秩父連山と武甲山、さらには安中市街の奥に富士山まで見えることになっている。
春めいた大気は紗をかけたようで、広がる関東平野すらぼんやりと霞み、とても富士山までは見えない。でも三連に連なる秩父の山々は高くそびえ、青い空へととけていた。
背後には階段状の参道が、榛名富士頂上の富士山神社へと伸びている。
あそこまで登ってみよう。
上 正面に榛名山の外輪山の中でも嶮しいことで知られる相馬山
右上 双子のように見える頂の向こうには、高崎市街。
下 外輪山の奥に秩父連山が見えたが、画像ではかすんでほとんど見えない。ちなみにこの画像のほぼ中央に富士山が見えるはずなのだが、こちらは肉眼でも見えなかった。
雪解けのぬかるんだ道を登れば、山頂には赤と白の祠。
祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。美貌の縁結びの神としても知られる。古くには近隣諸国の信仰を集め、5月5日の山開きには大勢の参拝者が列を成して登山したというが、当時のご神体は明治から昭和にうつるどこかの時代に失われてしまい、今は祠だけとなっている。
祠の横にも展望スペースが有り、ここからは赤城山の奥にそびえる水上の山々など見渡せた。
再びロープウェイで山を下る。
今度は子供たちを馬に乗せよう。
背後に伸びる石段の上には榛名富士の富士山神社が祀られている。 パパ、待って
レナを置いて行かないで
参拝客には、ロープウェイで来た人ばかりでなく、登山客も。
祠の隣の展望台からは、雪を頂いた水上の山々も望めます。