◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記

22.函館山に別れを告げて

　さて、函館駅前から函館空港に向かうシャトルバスは、今からだと6時、6時10分、6時25分の三本がある。
　思えばカナはロマロマでがっつり食べたが、私とレナはお茶程度。このままでは東京まで帰るのにお腹が空くかもしれない。
　一昨日夕ご飯にハンバーガーを買ってソフトクリームを当てたラッキーピエロ函館駅前店で何か調達しておくか。

　私たちは二手に分かれることにした。
　私は函館駅構内のコインロッカーに行き、荷物を出してくる。
　カナとレナはラッキーピエロに行き、ハンバーガーとポテトを買ってくる。

　せーので分かれて私は駅へ。
　雑踏を縫って二階に上がり、ロッカーを開けて荷物を出す。
　そして先にバス停に着いて二人の到着を待った。

　結構二人が戻ってくるのは遅く、かなりハラハラしてしまった。
　ハンバーガーできるのに時間が掛かっちゃってと走ってきたのは6時19分。
　空港行きシャトルバスの最終便は6時25分。

　太陽はもう西の空、函館駅の駅舎の後ろに隠れようとしている。
　西日がビルにあたってオレンジ色に光っている。
　10人程度の乗ったバスは定刻通り発車して、海岸線をひた走る。
　日の暮れた海の向こうに鼻を突きだして寝そべる犬の横顔のような函館山がシルエットになっている。

　空港に近づいてからは少し道路が渋滞して焦ったが、4分程度の遅れで到着。
　あと一時間もしないうちに私たちは空の上。
　津軽海峡も奥羽山脈も越えて羽田へ。



　お土産話いっぱい持って。



　そう、きっとパパは「次は留守番じゃなくて自分も行く」って言うはず。