◆◇夏休み函館紀行◇◆
母娘函館観光旅行記
五稜郭のど真ん中に建つ時代劇に出てきそうな外観の箱館奉行所の入館料は500円。
順路はまず右側半分を回るようになっていて、そこは襖を開いた畳敷きの広間が連なるスペース。
板張りの廊下から庭を眺めれば、函館野外劇と書かれたテントが見えた。
毎年函館では市民の協力を経て函館の歴史の野外劇を行う。ちょうどこの週末もその日程に組み込まれていた。
最奥の部屋が武器置所と狭い表座敷で、そこから中庭を見ながら建物の左半分へ移動する。
左側は歴史発見ゾーン、映像シアター、建築復元ゾーンだ。
右側ががらーんと広間を再現したのに対し、左側はお勉強ゾーンになっている。
ここで私たちは初めて「五稜郭」がいっぱいあることを知った。
函館のこれだけじゃなくて、日本にももう一つ長野県の佐久市にあるし、もともとヨーロッパ式の城郭というだけあって、ヨーロッパをはじめとして世界のあちこちに星形要塞が存在する。
地図をクリックするとズームしてみせてくれる展示があったが、いろいろ見比べてみても函館の五稜郭は特に整っているように思う。
それから函館には五稜郭ならぬ四稜郭が存在することも初めて知った。
四稜郭は五稜郭を援護するために3キロほど離れた丘の上に箱館政権が突貫工事で作り上げたもので、五稜郭に比べれば随分と簡素な作りのようだ。
この松の木は当時からある松の木なんだそうですよ。函館戦争をその目で見てきた・・・
建築復元ゾーンの渡り廊下から外を見ると、地面に白線で四角い囲いがたくさん書かれている。
まるで駐車場の駐車スペースのようだが、こんなところにそんなものがあるわけないと思ったら、これは復元していない部屋の間仕切りを表しているのだそうだ。
ということは、現在の箱館奉行所の建物は、まだ当時建てられた本来の大きさではないということなのか。