みなさんこんにちは。いよいよ旅行記(なんていうほど立派なもんじゃないぞ)、を始めさせていただきます。よろしくおつきあい下さい。
先に言っときますが、長いですよ、きっと…。
9/1(日)東京
その日、東京はどんよりしたお天気だった。ここ1週間ぐらい、すかっとした太陽を見ていない気がする。乗り込んだ成田空港行きのスカイライナーの窓には、ついに降り出した雨粒があたる。(ま、いっか。あと12日間、日本の天気は関係ないもんね。)
家族3人、初めてのスイス旅行の始まりである。
スイスエアといえば、フライラゲージが使える。すなわち、成田空港で2,000円払ってスーツケースを預ければ、荷物はそのまま翌日の宿泊先であるラウターブルンネンまで運んでもらえる。初日のチューリヒ泊は、一泊旅行分の荷物で済むわけだ。らくちんである。
ところが、搭乗手続きを済ませて、バスに乗せられた我々は、いつまでたっても飛行機にたどり着けない。バスはついに一般道と交差した通路を越えて、見たこともないスペースに着いた。あたりに停まっている飛行機は、fedex?、JALカーゴ?、どう見ても旅客用の飛行機ではなく貨物用の飛行機ばかりである。その奥に赤地に白十字のスイスエアが鎮座ましましている。どうしてスイスエアだけ貨物扱いなのか? これがいつものことなのか、みなさんご存じですか?
なにはともあれ、12時間半、堪え忍べば、着いたところはあこがれのスイスなのだ。暇つぶしにと持ってきた和久峻三の「アルプス魔の山殺人事件」を開く。(そ、そーか、そんなにスイス人は頑固でゆうずうがきかないのか…)と、本を読んでしみじみそう思ったが、現実に旅行してみると全くそんなことはないのであった。
さて、12時間は果てしなく長かったが、ついに到着の時が来た。しかし…、窓の外はなにやら東京の空と変わりない曇天なのである。こ、これは悪い夢かと思ってつねってもみるが、やっぱり現実なのだ。今にも雨の降り出しそうなチューリヒ・クローテン空港に、定刻通り飛行機は滑り込んだのであった。
第一回ではスイスにたどり着く前に終わってしまうかと思いましたが、なんとか到着したようです。次回は、チューリヒのトラムに乗ります。い、いつになったらアルプスにたどり着くのだろう…。