ダイビングクルーズ 5
ナイトダイビングのポイントに到着。やはり波がある。
『うーん? どうしよう?』 と悩みながらひとまずブリーフィングを聞いてると突然Yさんが『あ! マンタが飛んだ!』
なんと、ポイントでマンタが飛んでいるなんて!
こうなっては何があろうと潜らなければ!(何て単純な私)
昨日のナイトでの船からの照明を考え、息子と二人だけでのバディーダイブにする。
準備を整えて、いざ!
問題なく潜行。このときつくづく気持ちの問題だと思った。
ヘロン島での1本目やこのナイトのように何かがどうしても見たいとか思うと多少コンディションが悪くても入れるんだなーと少々反省もする。
でも残念ながら水中でマンタに会うことは出来なかった。
夕食後専属カメラマンのJ氏がこのクルーズ中に撮ったビデオや写真をスクリーンに映し、みんなで鑑賞そして販売へ。
やっぱり上手だね。
でも多少?下手でもせっかく自分たちで撮った写真やビデオがあるんだし買うのはやめにしておいた。
高いし!
疲れたし明日も早いから早々に部屋に戻った。
この夜は初めてアンカーが下ろされる前に眠れた。
年齢を考えれば私が二日連続4本づつ潜るなんてすごーいと思う。
今日は最終日。
朝食前に1本潜り、朝食後に1本。そしてあとは一気にケアンズを目指し船は疾走する予定。
今日は2本ともガイドが付かないので息子と二人で頑張らなくちゃと思っているとRさんとM君の二人から『一緒にいきませんか?』とのお誘い。
『じゃあお任せして付いていけばいいならラッキー!』 と思っているとなんと向こうは私たちに付いて来るつもりでいた。
『えー! 君たちは男性二人でしょう? こっちはおばさんと子どもよ!』 と言うと、あちらは 『本数もお二人の多いし、ランクも上だし、付いていきますから』 だって!!
確かに二人の言うことも一理あるけど、でも・・・『あんたたち男でしょう!! それを中学生と中年? のおばさんに頼るな!!』 と内心思ったけどさすがにそこまで言えない・・・
息子がナビをするはずはないので結局私がナビをしなければならない・・・
考えただけで疲れてきた・・・キャンセルしたくなった・・・
昨日のナイトより又波があるような気がしてきた。
ただでさえナビをすることで気になっているのに!!
でもとにかく1本目は頑張って潜行。
一生懸命コンパスを見てナビをした。
といっても自信がないのでブイから一定方向にまっすぐ進んで時間を見て戻ってきただけ!
これだけでもつかれた・・・だっておまけを二人も連れているんだもん!
ブイに戻ってまだ時間はあったが、私のエアが少なくなってきたので二人にそのことを合図して息子と二人だけで浮上した。
ところが船に戻るとすぐに二人も来た。『どうしたの?』 ときくと『M君もエアが少ないから』 との返事。
つい『ほんとかい?』 と思ってしまった。
この後の朝食は息子はまた前夜作っておいたおにぎりとめずらしくおかずもつまんでいた。
私もトースト一枚とフルーツにソーセージとかいろいろ食べた。
昨日までと違って寝起きに食べたのではなく1本潜ってからなのでお腹がすいていたんだね。
朝食後息子が『また四人で行くの?』 と聞いてきた。
私としてはどうせナビをするなら息子と二人だけの方がまだ気が楽だけど・・・
もし誘われたら??頼られたら??
嫌とは言えないし・・・そうそうに準備をして入ってしまおうかな? と思っているとまた 『次も一緒に』 と言われてしまった。
まあ仕方ないか・・・準備をしているとワーホリ中のAさんが最後は潜らないと言う。
『なんで?最後の1本なのに!』 と聞くと先ほどの1本目に方向を間違えてとんでもないところに浮上してしまい、ボートのお迎えを受けたとの事。それでとっても疲れてしまったらしい。
『次はわが身・・・』 と思いながら行こうとするとまたまた波が高くなってきている。
どんどん不安になってくる・・・
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