「パパはもう、今日はどこへも行くつもりは無いんでしょ?」
「うーん・・・まあね」
子どもたちはプール三昧。パパはバルコニーでのんびり日光浴していれば幸せ。
でも私はどこかへ出かけたい。別に遠くじゃなくて良いから、少しでも時間があるならここならではのものを見たり歩いたりしたい。
「またどこか
ミッションビーチのウォーキングトラックを歩いてこようと思って。このThe Ulysses Link joins The Cutten Brothers' Walking Trackはどうかな。距離は2キロ。所要時間は45分。何より場所がクランプポイント桟橋からミッションビーチのビジターセンターまでの海岸沿いだから道に迷ったりしないと思うんだ。これなら私一人でも歩けそうでしょ」
「いいよ」
今までこのコースを歩かなかったのは、コースがラウンドになっていなかったからだ。つまり一方通行。ということは、往復すれば2倍の時間が掛かるし、そうでなければ誰かが片道を送迎しないとならない。
一人で歩くならちょうどいい。
パパに車で送迎していもらえば良いんだから。
3時15分。私たちは子どもたちに留守番を頼んで出発した。
パパには私が歩いている間、部屋に戻ってきても良いよと言ったが、45分なんて中途半端だからミッションビーチのカフェで待っているという返事だった。