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** ケアンズと森とビーチの休日 **

3.ビーチへ続くパブリック・ウォークウェイ




 




 明後日にはもう帰国。
 その前に撮りたい景色は全て撮っておこうと朝からあちこちにカメラを向けている。
 部屋の中も。
 部屋の外も。
 ウォンガリンガの隣に週末だけ灯りのつく豪邸が建っているが、ウォンガリンガと豪邸の間に細いパブリック・ウォークウェイが通っていることは知らなかった。
 私たちはいつもウォンガリンガの庭を突っ切ってビーチに行っているから。
 パパと二人、こんなところに小径があったんだねとわざわざ通ってみた。
 木の間を抜けて伸びる小径を通っていくと、よく知っているはずの場所もまるで見知らぬ場所みたいだ。花びらに朝露が残っている。







 予定がない日は子供たちはやっぱりプール。
 さっさと着替えては階段を駆け下りていく。
 子どもたちの水着はワンピース型を一枚、セパレーツ型を一枚、半袖ラッシュガードとワンピースに付いてきたショートパンツ型のパーツも持ってきたので、組み合わせてそれぞれ三枚ずつ使えることになる。
 この旅行用に新調したワンピースはきついと不評で、二人はセパレーツばかり着たがる。
 でもセパレーツは肌の露出面積が広いので体温も低下しやすい。母はラッシュガードの着用を勧めた。
 「えーっ、嫌だぁ」
 まあそう言わずに。ラッシュガードの方が寒くなりにくいから絶対快適だって。
 子どもたちにくっついてプールサイドに行くと、日差しがまぶしすぎて目に入るもの全てのコントラストが強い。
 何かがさっと上空を横切ったと思って見上げれば大きな蝶が羽ばたいていた。

ビーチ側から私たちの部屋を見上げて・・・





9-4炎天下のプールサイドでへ続く


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