** ケアンズと森とビーチの休日 **
ボートはボートランプに接地した。
といってもボートの底がランプの底についたわけで、桟橋じゃないから浅い水面を渡らないことにはボートに乗ることができない。
先ほど一緒のワゴン車で到着したカップルと一人旅の女の子、それから我が家よりは少し年かさの女の子二人を連れたファミリー、落ち着いた感じのご夫婦などが乗り込んだ。
私たちも遅れじと乗り込んだ。
水はけの良いマリンシューズを履いてきたから良いものの、それでも子どもたちは靴がぬれて気持ち悪いと騒ぎ始めた。
モーターボートで私たちはミッションビーチのボートランプからクルーズ船Calypso
II号に乗り込んだ
ボートはあっと言う間に私たちをカリプソIIに運んだ。
乗船すると、まず靴をぬいで箱に入れるよう指示される。すぐに靴は脱ぐんだから、ぬれてもあんまり関係なかった。
裸足になると、次は自分にあったサイズのシュノーケルとマスクとフィンの三点セットを選ぶように言われた。
船の床にはずらりとフィンが並べてあり、白いプラスチックのケースに中には沢山マスクと管が突っ込まれている。
他のお客さんたちはそれぞれ船のスタッフに自分の足のサイズを言って選んでもらっていたが、私たちはオーストラリアサイズでいくつになるのか検討もつかなかったので、スタッフに目測で選んでもらった。
カナはこんなの使わないよとぶつぶつ言っていたが、とりあえず適当なのを選んでもらい、レナはこんなおちびさんのサイズがあるかと心配になったが、そちらも適当なものを選んでもらった。
それぞれ三点セットを選ぶと、自分のマスクのゴムバンドで管とフィンをまとめて、みんな一緒のケースにしまう。マスクも管もフィンもサイズによって色が何色かあるので、その組み合わせで自分のものを覚えておくことになる。
小学二年生にしては小柄で幼稚園年長ぐらいの体格のレナ。そんなおちびさん向けのサイズもちゃんと用意されていた。