** ケアンズと森とビーチの休日 **
ミッションビーチからタリーへ向かう道・・・今日もいい天気だ
セカンド・バルコニーに蛾とも蝶ともつかない虫がバタバタしていた。
元々、蛾と蝶は明確には区別できない生物なのでこの場合どちらが正しいか決めるのは無意味なのだが、とにかくそれは逃げる力が無いらしいので子どもたちと何とか外に出してやった。
リビングの一番高い窓の内側にも時々大きな蝶がバタバタしているのが見える。
「あれも逃げられなくなっているらしいんだけど助けようにも届かないのよね」
この辺りはハエや蚊も多いが大きくて吃驚するほど綺麗な蝶も多い。
コンコンとノックの音が聞こえたのでドアを開けるといかにもオージーという男性が立っていた。
何かぺらぺらとまくし立て始めたので、ちょっと待ってくれと伝えてパパを探しに行った。
ところが通訳を頼もうと思ったパパはバスルームでシャワーを浴びようとしている瞬間だった。
「こりゃ失礼」
とても呼んでこられる状態じゃなかった。
仕方がないのでやっぱり私が応対する。
早口の言葉から推測するに、あなた達のファミリーは良かったら今晩クロコダイルを見に行かないか?と言っているらしい。
これこれと見せられたチラシは「RIVER
RAT」
一昨年行ったクロコダイル・スポッティングツアーとは別の会社だが、内容は似ている。
夕暮れ時にハル・リバーで野生クロコダイルを探す、船酔いしないし、お茶と軽食代は込みだよ、と。
うん、クロコダイル探しのツアーは面白そうだけど、今日はノーサンキュー。
残念と男性は両手を広げて戻っていった。
各アコモを回って客集めなんてしているのかな。
こちらはセカンドバルコニーにいた子
タイガーモス(飛行機じゃないよ)・・・なのかな?
こっちは天井近くの窓枠から降りられなくなっていた子。
夕方ようやく下に降りてきたところを撮影。
かなり大きい。
名前はメスアカモンキアゲハ。このあと十日目にタリー渓谷でもよく見かけた。
お昼前。
子どもたちに留守番を頼んでタリーの町まで買い出しに行くことにした。
カナもレナもプールで十分遊んだので上機嫌。部屋で待っているから行ってらっしゃいと送り出してくれた。
タリーはウォンガリングビーチからだと20キロぐらい。
イニスフェイルに比べればずっと規模は小さいが、そこそこ何でも揃っている町だ。
メインストリートの両側にはアールデコ調のクラシカルな装飾がなされた屋根のショップやホテルなどが建ち並ぶ。
町のすぐ後ろにはもう山が迫っていて、町外れには大きな製糖工場がある。
タリーと言えばラフティングだが、ラフティングじゃないタリーは日本人観光客には全然知られていない。