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** ケアンズと森とビーチの休日 **

22.離陸




 




 パイロットの大きな手と握手して、油の臭いがしそうな大きなライダーズジャケットを着せられて、ヘッドホンとごついヘルメット。さあここに足をかけて座席に着いてと指示される。
 よいしょと座るとシートベルトでしっかりとくくりつけられて、パイロットがすぐ前に座る。準備はOK?

 簡単に飛ぶことを決めたように見えるかもしれないが、実際には5分以上逡巡した。
 どうしよう、やっぱり怖いし料金も安くない。
 でも目の前にマイクロライトとパイロットがいて天候も完璧。もうこれきりマリーバに来る機会があるか判らないし来たとしてもジャイクス農園に来る可能性は低いだろう。
 こんなに何もかも状況がお膳立てしてくれたのにまさか飛ばないつもり?

 パパは「飛びたかったらどうぞ。いや、俺は乗らないよ。落ちたら嫌だから」
 willieさんは「自由にしてもらっていいんですよ。貸切ガイドというのはそういうものですから」
 子どもたちは「駄目ーっ、絶対駄目」
 えっ、駄目?
 どうしても駄目?
 「・・・じゃ、代わりに私のポケモンをレベル100まで育てて」
 「レナのも。ジム戦もクリアして」
 判った判った、レベル100とジム戦ね。
 「敵ボスも倒して」
 おやすいご用。
 「やっぱ駄目。ママずるい、私も乗りたい」
 へっへっ、ごめんね。

パイロットの足と私の足。足の下は・・・宙に浮くことに!?
な、生身で飛ぶのね


私の前に乗っているパイロットがヘッドホンをつける。私もヘッドホンとヘルメットをつけている。これを通してフライト中の会話は成立する。


シートベルトを締めて前進・・・


うわぁお、もうすぐテイク・オフ!!



 マイクロライトはゆっくり前に進み始めた。
 みんな手を振っている。やっほー、行ってくるね。
 正面に「←EXIT」の表示板。舗装路は直角に左に曲がっている。
 すぐに未舗装の滑走路が現れた。
 ぐんぐんとスピードが上がる。
 ヘッドホンからはノリの良い音楽が流れる。
 なんか映画みたいだぞ。
 振動が激しくいつ地面を離れたのかよく判らなかった。
 いつの間にか浮いていて、下を見ると三角の影が見えた。
 そう、あれは私の乗っているマイクロライトの影だ。

こちらは私の乗るところを外から撮ったところ


後部座席に私が乗ってます


滑走路へ向かって・・・


まもなく飛ぶぞ~


うわぁ、下に私の乗るマイクロライトの影が





3-23マイクロライト・フライトへ続く


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