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子連れ旅行記 ケアンズと森とビーチの休日
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** ケアンズと森とビーチの休日 **
9.ラグーン・カフェのちょっとした出来事
しばらくしてカナが喉が渇いたと言い出した。
マクドナルドで買ったオレンジジュースはもう空だ。
「ちょっと待ってて」
目の前にさっきパパがコーヒーを買ってきた
ラグーン
カフェがある。きっとあそこで水かジュースが買えるだろう。私の鞄の中には、マクドナルドに買いに行ったときパパから適当に預かったドルとセントが残っていた。
ラグーンカフェはカフェと名が付いていて一応オープンエアの席もあるけれど、見たところやっぱりプールサイドの売店だった。
飲み物やお菓子や果物の他に、日焼け止めや帽子、サングラスといったビーチ必需品が並んでいる。
どれにしようかなと冷蔵ケースの中に並んでいるペットボトルを見比べて、350ml程度のオレンジジュースを選んだ。
それをひとつ持ってレジに行く。
ケースに値段が2ドル50セントと明記されていたから鞄の小銭を確認する。
二年ぶりのことでまだオーストラリアのコインに馴れていない。
えーと、確かサイズの大きいコインが安いセントで、サイズが小さくて重いのがドルだっけ。
財布の中の小銭をかき集めると、1ドルコインがひとつ、50セントや20セントのコインがいくつか、あと5セントとおぼしきコインがふたつほどでてきた。
50ドル札もあるけど、この小銭全部でちょうどジュース代になるような気がする。
2ドル50セントよという売場のお姉さんにばらばらとコインを広げてみせると、
「?」
お姉さんが怪訝そうにそのうちひとつをつまみ上げた。
「イングリッシュ」
げっ。
「イ、イングリッシュコイン?」
「yes」
しまった。オーストラリアじゃない国のお金が混じっていたようだ。
「イギリス行ったことあるの?」
「じゅ、十年ほど前に」
いや、もっと前だ。まあそんなことは別にいいんだけど。
慌ててソーリィと言って小銭をかき集めて50ドル札と取り替えようとしたが、お姉さんは笑って小銭の方を受け取った。
「これでいいわよ。ジュースをどうぞ」
「サンキュ」
ああ焦った。
後で買い物から戻ってきたパパに確認したら、家にあるコインを適当に持ってきたのでもしかしたらそのときに混じったのかもしれないということだった。
芝生で群れるカバイロハッカ
2-10ラグーンからマッディーズ・プレイグラウンドへ
へ続く
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