10.花模様の貝
小径を抜けると右手に金網で仕切られたエリアがあり、左手にビーチがあった。
とりあえずビーチに降りてみた。
ビーチから右手を見ると、なんだ、さっき着いた桟橋が見えるじゃない。
ここは桟橋の所からずっと繋がっているビーチだったのだ。
これなら桟橋からただ真っ直ぐ歩いてきた方が近かったかもしれない。
結構歩いた気がしたけど、全然大した距離じゃなかった。
シートを敷いて、昼まで時間をつぶすことにした。
干潮で、遠浅の海は干潟のようになっていた。
少なくともシュノーケルするという感じじゃない。
部屋からは子供たちのシュノーケルセットとタオルや浮き具などいろいろ持ってきたが、今のところ何も出番は無いようだった。