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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

10.花模様の貝




 小径を抜けると右手に金網で仕切られたエリアがあり、左手にビーチがあった。
 とりあえずビーチに降りてみた。
 ビーチから右手を見ると、なんだ、さっき着いた桟橋が見えるじゃない。
 ここは桟橋の所からずっと繋がっているビーチだったのだ。
 これなら桟橋からただ真っ直ぐ歩いてきた方が近かったかもしれない。
 結構歩いた気がしたけど、全然大した距離じゃなかった。

 シートを敷いて、昼まで時間をつぶすことにした。
 干潮で、遠浅の海は干潟のようになっていた。
 少なくともシュノーケルするという感じじゃない。
 部屋からは子供たちのシュノーケルセットとタオルや浮き具などいろいろ持ってきたが、今のところ何も出番は無いようだった。 




 ダンク島のビーチには、ウォンガリングビーチとはまた違った貝が沢山落ちている。
 ウォンガリングに落ちていたような小さな白いシェルは無く、もっと大きくテラコッタ色のシェルが多い。
 それから巻き貝も。
 小さな巻き貝が沢山落ちている。その理由は午後になってから判ったが。

 珍しい貝も見つけた。平たい白い貝で、花の形に穴が開いている。
 子供たちとみんなで吃驚。
 それともこれって貝じゃなくて別の生物なのかな。

 パパが他にも吃驚するものを見つけた。
 巨大なザリガニ・・・の前半分。
 もう生きてはいないけど、足やツノの所の色合いが、サーモンピンクとコーラルブルーのグラデーションだったりしてまるで自然の色彩とは思えない。
 それにこの巨大さ。
 もしこんなのが生きて砂浜をわしゃわしゃ歩いていたら・・・凄いだろうなぁ。

 子供たちが砂浜に棒を使って絵など書いていたら、突如海の方から轟音が響いてきた。
 なんと小型飛行機が真っ直ぐこちらに向かってくる。
 カ、カメラカメラ・・・。
 ああっ、さっきパパに渡したままだった。
 ええっ、まさかあの飛行機、こっちに突っ込んでくるの?
 「きゃーっ」
 ごぉーっと飛行機は私たちの真上を通過し、すぐ裏の、さっき見た金網の向こう側に着陸した。
 吃驚したー。
 映画見てるみたいだった。
 あの金網の向こうは飛行場だったのか。
 いやぁ真っ直ぐ砂浜に突っ込んでくるのかと思って焦ったよ。


この不思議な文様の白いものは貝なんだろうか?それとも・・
砂浜に絵を描いて遊ぶ子供たち
ほとんど泥の干潟 下の画像 これすごく大きかったんだよ、色彩にもびっくり





9-11.スコールの前触れ


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