6.クランプ・ポイント船着き場
ミッションビーチからウォンガリングビーチ、サウスミッションビーチまではほぼ一直線の黄金色の砂浜が続く。
これら三つのビーチをそれぞれ隔てているのはクリーク(小川)だ。
サウスミッションビーチの南はハルリバーの河口になっていて大きく切れ込んでいる。
ミッションビーチの北は釣り針のようにクランプポイントという小さな岬が飛び出ていて、その先は小さなNarragonビーチを経てビンギル湾へと続いている。
このクランプポイントには、ルックアウト(展望台)と船着き場がある。ここの船着き場はボート用で、フェリーの桟橋とは違う。
ちなみにダンク島行きのフェリー桟橋は、クランプポイントよりもう少し北に寄ったところにある。
クランプポイントの先端は岩場だった。
川石のような大きな丸い岩がごろごろしていて、その隙間を緑の甲羅の蟹がときおりかさかさと動いている。
あの蟹、昨日シーフードショップで買って食べた蟹に似ているなぁ。
茹でたら赤くなるのかな。
船着き場は本当にただのコンクリートの斜面で、たぶん車にボートをくくりつけてやってきた人が、ここから海にボートを降ろすことができるのだろう。
釣り針型の岬の内側は小さな湾だった。マングローブに囲まれた浅い海を小舟がぷかぷか浮いている。
白い雲に向かって「おーい」と叫びたくなるようなロケーションだった。