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ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

6.カソワリー・カントリー




 日差しがあまりに強かったので、部屋に戻ると最初は真っ暗で何も見えなかった。
 ファインディング・ニモはまだ終わっていなかったが、パパは今日はここまで、とテレビを消した。
 とりあえずみんなでミッションビーチのビジターセンターに行ってみることにしよう。

 ウォンガリングビーチを離れ、ミッションビーチの中心地へ向かう。
 結構距離があるので車でないと無理だ。
 ビジターセンターは中心地より少し波止場寄りの所にある。 


ウォンガリンガの部屋から通りへ出る小径 隣の家の庭に咲く花


 ちょうどビジターセンターの前まで来て、車の中でカナとレナは口喧嘩を始め、駐車場に着いたときにはレナの機嫌は最悪だった。
 カナは大人しく降りたが、レナは泣いて降りたくないと言った。
 パパとカナを先にセンターの中に行かせて、母はレナと根比べ。
 このところ酷い反抗期で、時々ほとほと途方に暮れる。

 ミッションビーチ・ビジターセンターは、森の小径を歩くウォーキングトレックの入り口に、木々に隠れるようにあった。
 ここにはミッションビーチの観光案内や情報を提供するインフォメーションセンターと、北クイーンズランド州の熱帯雨林やミッションビーチ近隣の自然環境と生態系について学べるウェットトロピックスセンターの二つが並んで建っている。
 あまり長いことレナが機嫌を直さないので、心配してカナが戻ってきた。
 「カソワリーがいるから見においでよ」
 「本物じゃないんでしょ」
 「うん、本物じゃないけど大きいよ」
 ミッションビーチはカソワリー・カントリーとも呼ばれる。
 カソワリーとは別名ヒクイドリ。
 ダチョウ、エミューについで体が大きく、北クイーンズランドからニューギニアのごく限られた地域にしか生存していない。
 頭に固い茶色の帽子を乗せたようなとさかがあり、顔から首に掛けては目の覚めるような鮮やかな青、真っ赤な肉ひげが首の所に二段についていて首の後ろも赤い。また胴体は黒いごわごわの毛のような羽に覆われている。
 とにかく赤・青・黒の三色で色彩的に猛烈に派手だ。
 ミッションビーチはあちらこちらにカソワリーの像や注意を即す看板を立てて、ここは「カソワリーの里です」と大々的にうたっているが、観光客が野生のカソワリーに遭遇する確率は、みんなが希望するより遙かに低いらしい。


 
ミッションビーチ・インフォメーションセンター。何か情報が手に入るかな。





5-7.ミッションビーチ・ビジターセンター


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