ケアンズぷらすケアンズぷらす > 子連れ旅行記 ケアンズの南を目指せ > 10-7.バービーのドレスはお姫様のドレス

ケアンズの南を目指せ **ビーチ&ファームステイ**

7.バービーのドレスはお姫様のドレス







 公園のマーケット会場を一周し終えて、カナはもうひとつ買う物を決めていた。
 彼女は「これ」と決めると最後まで心を動かさないタイプ。
 「人形のドレス・・・」
 確かにあれは目に付いた。
 レース糸のような極細ニットで編んだ手作りのバービーのドレスを売っている店があったのだ。
 タリーで買った安物のドレスとは大違い。
 かなり手が込んでいて、完成度が高い。しかもオリジナルだ。
 パパはあまり乗り気でないようだったが、カナがもうこれしかほしくないというのでその店の前まで戻ってみた。
 店の主はCarol Moodyという女流詩人で本も出版しているらしい。
 ドレスはこれまた手作りの小さなワイヤーハンガーに掛けられていて、ディスプレイされている。
 バービーを持つ女の子なら誰でも足を止めるだろう。
 カナは真っ先に多色遣いのワンピースを選んだ。
 上半身がオレンジと白、スカートの部分がグリーンと白のボーダーだ。
 ピンク色を選ぶと思っていたので意外だった。
 レナはなかなか決められない。
 これなんかどう?と、ピンクのドレスやピンクと白のワンピースを見せたが首を縦に振らない。
 「・・・これ」
 レナの選んだカラーも意外だった。
 上半身がオレンジで、スカートは白。
 「これはロングスカートだからちょっと高いけどいい?」と店の主が言った。
 ああそうか。長いスカートがほしかったのね。
 このドレスは丈が長くてフレアも大きいから、お姫様にぴったりだと思ったんだ。 


手作りの精巧なバービーのニットドレス
女の子なら絶対ほしくなる マーケット会場の入り口ではシャボン玉が飛んでいた





10-8.約束


ケアンズの南を目指せ目次 | ケアンズぷらすHOME