しあわせの丘リゾートキャンプ場日記
秋の房総・勝浦の旅
園内は思いの外広かった。
かなり急な坂道をずっと登って行かなくてはみかん畑にたどり着かない。
晴れて徐々に暑くなってきたし、朝は早起きで疲れが出てきた。
まだかなと思った頃にようやく上り坂は終わり、斜面にみかん畑が見えてきた。
奥さんは手前の7番畑あたりの早生がいいだろうと教えてくれたので、早速そこで狩りをすることにしたが、実際のみかん畑はこの先まだまだずっと続いているようだった。
斜面にぎっしりとみかんの木。
しかし実はまだほとんど青い。
やっぱり黄色い方が甘いんだろうなぁ。
ようやくほんの少し色づいているみかんの木を見つけた。これを少しもいでみよう。
はさみで根元をちょっきん。
子どもたちに渡すと、二人はそれをパパの元に持っていき、むいてもらっているようだ。
みかんぐらい自分でむきなよ。
ひとつむきかけたら、それもレナに取られた。
「おいしいみかんの選び方」と書かれた札も立っている。
・中玉で色づきよく皮の柔らかいもの
・後期はオレンジ色の濃い小玉がコクがあって特に美味しい
※道ばたは誰もが採るので、できるだけ他人さまの行きにくい所ほど良いものがあります。
※農薬、ワックスの付着していない自然のままのみかんです。皮はお料理、みかん風呂に安心してお使い下さい。
・・・色づきよくとか、オレンジ色の濃いのとか・・・無理だな。みんな真っ青。たまーに1/3ぐらい黄色くなりかけたのがあるぐらい。
・・・道ばたは誰もが採るのでって、まだほとんど誰も採っていないので、どこでも同じ。
とにかく奥さんの言ったとおり、酸っぱいのが好みなら今が採り放題。甘いのが好みならもう何ヶ月か待てっていうところ。
ようやく子どもたちのペースが落ちてきたので自分もひとつむいて食べてみた。
じゅわーっと強い酸味が口の中いっぱいに広がる。
不味くはない。
むしろ野性的で美味しいのだけど、とにかく酸っぱい。目がしゃきっと覚めるような味だ。
私が温州みかんを苦手に思うのは、あの甘さの中に好きになれない味が混じっているから。この酸っぱいみかんにはそれがない。
とはいえそのまま食べるにはあまりにも酸っぱい。
温州みかんというより、シークワーサーやライムによく似た味だ。
これはそのまま食べるより、絞って酒に入れた方が美味しいかも。
子どもたちは何故か大喜び。みかん狩りそのものではなくて、みかん園の斜面が気に入って、女王様ごっこ(危ない遊びではありません念のため)。
何故みかん園で女王様?
よく判らないが、拾った木の枝を持って女王様の杖だと振り回す。
昨日の大嵐で足下がぐちゃぐちゃだったらどうしようと思っていたけど、斜面は排水が良くそれほど滑らなかった。
1キロには満たないけど少し摘んでお土産にした。
流石に酸っぱいみかんをそのまま沢山食べるのは辛いので、どうせみかん狩りするならもうちょっと寒くなってからがお勧めだ。