そして最後が旧東奥義塾外人教師館の隣に建つ旧弘前市立図書館。
ここも中が見学できる。
無料なので入ってみることにした。
正面から見た旧弘前市立図書館は左右にドームを載せた塔を備えているように見える。
この二つの塔は八角形をしており、正面から見て左側は螺旋階段を、右側は1階が評議室、2階が婦人閲覧室になっている。中央部分は1階が事務室や館長室で、2階が普通閲覧室になっている。
内部のドアや階段は薄い緑に塗られていて、カーテンは生成り、家具類は茶色だ。
今も当時のように本を展覧してあるが、これらは読むためのものではなく飾りだ。
設計は弘前藩の御用大工 堀江佐吉。この旧弘前市立図書館だけでなく、先ほど見学した青森銀行記念館を作った人物でもあり、東奥義塾外人教師館も彼の作かもしれないと言われている。
当時のままの雰囲気で残されている旧弘前市立図書館の中に立っていると、そのまま時間を超えて明治時代の袴姿のハイカラさんがひょこっと顔をのぞかせそうだった。